「自己流のダイエットでは限界を感じている…」
「医薬品の力を借りてでも、今度こそ本気で体重を落としたい」
年齢とともに変化する代謝や体のバランスに、これまでのダイエット法では対応しきれず、もどかしさを感じている方もいらっしゃるでしょう。
最近では、糖尿病治療薬として使われている「カナグル(一般名:カナグリフロジン)」に関する情報がインターネットやSNSで広まり、関心を持つ方が増えています。
本記事では、カナグルとはどんな薬なのか、どんなはたらきを持っているのか、注意すべきポイントなどをわかりやすく紹介します。
※この記事は、消費者庁や国民生活センター・厚生労働省の発信する情報を基に、作成しています。
※「総額表示」の義務付けに則り、税込価格にてご紹介しています。
※本記事で紹介している施術は保険が適用されず、自費診療です。
※自由診療(適応外使用)の場合、国の『医薬品副作用被害救済制度』の対象とならない可能性があります。
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治療薬 | マンジャロ 2.5mg マンジャロ 5mg マンジャロ 7.5mg マンジャロ 10mg オゼンピック 2.0mg リベルサス3mg リベルサス7mg リベルサス14mg |
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カナグルとは

カナグル(一般名:カナグリフロジン)は、2型糖尿病の治療に使われる薬です。腎臓の働きに作用して、血液中の余分な糖を尿と一緒に体の外へ出しやすくする*のが特徴です。
その結果、血糖値のコントロールがしやすくなるとされています。
また、尿に出ていく糖にはカロリーも含まれているため、摂取エネルギーが一部カットされる仕組みになっています。
上記のような特徴から、医療機関では糖尿病や腎臓の健康をサポートする選択肢として処方されることがあります。
ただし、使用には個人差があるため、気になる方は医師に相談してみましょう。
1日1回1錠を朝食前後に服用する内服薬
カナグルは、2型糖尿病や慢性腎臓病の治療に使われるお薬で、1日1回、朝に1錠(100mg)を飲むのが基本的な飲み方とされています。
POINT
カナグルの正しい飲み方
- コップ1杯程度の水またはぬるま湯と一緒に飲む
- 服用時間は「朝食前」でも「朝食後」でもよい
- 1日の決まった時間の服用を習慣にする
- 飲み忘れても2回分(2錠)を一度に服用しない
服用のタイミングや量は体の状態によって異なる場合があるため、必ず医師の指示にしたがって使うことが大切です。
医療機関では、カナグルの使い方について丁寧な説明がなされており、正しく使うことで治療のサポートにつながるお薬とされています。
気になる点がある場合は、遠慮せず医師に相談してみてください。
糖尿病治療に使用されるSGLT2阻害薬に分類される経口薬
カナグルは、2型糖尿病の治療に使われる飲み薬で、SGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体)というたんぱく質の働きを抑えることで、血糖値をコントロールしやすくする仕組みが特徴です。
腎臓の近位尿細管で余分な糖を尿に出す働きがあり、インスリンとは違ったアプローチで血糖値の管理をサポートします。
実際の臨床試験では、血糖値の指標であるHbA1cが約0.6〜0.7%低下し、体重も約4%程度の減少*が確認されています。
カナグルのはたらきや体への影響について気になる方は、医師に相談したうえで、自分に合った治療を見つけていくことが大切です。
*参考:新規SGLT2阻害薬カナグリフロジン水和物 (カナグル® 錠100 mg)の薬理学的特性および臨床試験成績|日本薬理学会誌
カナグルの効果

カナグルには、血糖値の管理をサポートするはたらきに加えて、体重や腎機能に関わるさまざまな変化が報告されています。
ただし、効果の感じ方には個人差があり、すべての方に同じようにあてはまるとは限りません。
以下では、医療機関などで知られているカナグルのはたらきについて、いくつかの視点からご紹介します。
血糖値を下げる
カナグルは、2型糖尿病の治療に使われる飲み薬で、腎臓ではたらくSGLT2というたんぱく質を抑えることで、余分な糖を尿と一緒に体の外へ出しやすくする仕組みがあります。
インスリンの分泌に関係なく、血糖値のコントロールを助けることが特徴の一つです。
国内の臨床試験でも、国内の臨床試験では、HbA1c(血糖値の指標)が約0.6〜0.7%低下する*という報告があり、医療機関でもその特性を活かした使い方が検討されています。
腎臓から糖を排出しやすくする仕組みにより、カナグルは血糖管理をサポートする薬のひとつとして位置づけられていますが、使い方には個人差があるため、使用にあたっては必ず医師の判断が必要です。
*参考:新規SGLT2阻害薬カナグリフロジン水和物 (カナグル® 錠100 mg)の薬理学的特性および臨床試験成績|日本薬理学会誌
糖の吸収を抑える
カナグルは、余分な糖を尿から体の外へ出すようサポートするはたらきが特徴です。
腎臓から糖を排出するはたらきにより、1日あたり約60~100g*1のグルコース(約240~400kcal相当)が尿と一緒に体外に排出されます。
さらに、食前に服用すると、腸での糖の吸収が一部ゆっくりになり、食後1~2時間の血糖の上がり方がゆるやか*2になることがわかっています。
上記の作用により、継続的なエネルギーの排出が期待できるでしょう。
ただし、変化には個人差があるため、使用にあたっては医師の判断が重要です。
*1参考:カナグル錠 100mg カナグル OD 錠 100mg|患者向医薬品ガイド
*2参考:SGLT2 阻害薬(カナグリフロジン)による SGLT 阻害機序と消化管での作用|日本薬理学会誌
むくみを解消する
カナグルには、体の中の余分な糖だけでなく、水分や塩分(ナトリウム)を尿と一緒に排出しやすくするはたらきがあります。
1日あたり約200~400 mL程度*1の尿量が増加することが臨床試験で確認されており、尿が増えることによりナトリウムも体の外へ出やすくなる点が特徴です。
尿の量やナトリウムの排出が増えることで、体にたまりやすい水分のバランスが整い、結果としてむくみの軽減につながる可能性があるといわれています。
臨床試験では、服用初日から尿の量や塩分の排出が増える様子が観察されたケース*2もあるようです。
ただし、体への影響は人によって異なるため、使用にあたっては医師の指導のもとで判断することが大切です。
*1参考:SGLT2 阻害薬投与前後の血糖ならびに尿量変化について|診療と新薬
*2参考:Factors Affecting Canagliflozin-Induced Transient Urine Volume Increase in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus|PMC研究論文
カナグルを服用したダイエットは何キロ痩せる?
カナグルを使用した臨床試験では、2型糖尿病の方を対象に体重の変化についても調べられています。
ある試験では、3ヶ月間の服用で平均2.8 kg*1ほど体重が減ったという結果が出ており、1年後には体重の約4%前後*2が減少した例も報告されています。
体重70 kgの方で換算すると、およそ3 kg程度の変化に相当します。
ただし、体重の変化には個人差があり、すべての人に当てはまるわけではありません。
服用を検討する際は、医師とよく相談したうえで判断することが大切です。
*1参考:Canagliflozin: Effects in overweight and obese subjects without diabetes mellitus|PMC研究論文
*2参考:Canagliflozin Provides Durable Glycemic Improvements and Body Weight Reduction Over 104 Weeks Versus Glimepiride in Patients With Type 2 Diabetes on Metformin: A Randomized, Double-Blind, Phase 3 Study|Diabetes Care
カナグルの効果はいつからいつまで?
カナグルを使い始めると、「どのくらいで変化を感じるのか」「続けた場合、いつまでそのはたらきが続くのか」といったタイミングが気になる方もいらっしゃるでしょう。
薬の仕組みや体の状態によって、現れ方や持続の仕方には違いがあります。
以下では、カナグルのはたらきがいつ頃からあらわれ、どのくらいの期間続くとされているのかについて紹介します。
カナグルの効果はいつから?
カナグルは、服用を始めて数日以内に尿とともに糖が排出されやすくなり、血糖値の変化は1週間*1ほどで見られることがあります。
また、塩分(ナトリウム)や水分も一緒に出やすくなるため、初日から尿の量が増え、体の余分な水分が抜けやすくなる傾向があるとされています。
さらに、さらに、糖の排出が続くことでカロリーが徐々に減り、体重の変化は通常6週間程度で現れ始めるとされています。
日本人の2型糖尿病患者を対象に実施された試験では、カナグリフロジン50mgで-1.98kg、100㎎で-2.51kg、200mgで-2.39kg、300mgで-3.19kg*2の体重減少がみられたと報告されています。
ただし、カナグルによる効果の現れ方には個人差があるため、医師と相談しながら適切に使うことが大切です。
*1参考:SGLT2阻害薬の解説 - 作用機序、副作用、薬の一覧、心不全・腎保護・体重減少などの多面的効果まで
*2参考:日本人2型糖尿病患者におけるカナグリフロジンの有効性と安全性:無作為化二重盲検プラセボ対照12週間試験|PMC研究論文
カナグルの効果の持続時間
カナグルは、1日1回の服用で1日を通して作用が続くように設計された薬です。
飲んだあとの24時間*1、尿に出る糖の量が増え、空腹時の血糖値もゆるやかに下がることが確認されています。
さらに、飲み続けた場合でもこのはたらきは保たれやすく、2週間後も同じような変化が見られる*2と報告されています。
長期の試験では、1日1回100 mgを1年間続けた人の血糖値の指標(HbA1c)が安定していた*3という結果もあり、2年後まで良い状態を保てた*4というデータもあります。
このように、カナグルは1回の服用で日中の血糖管理を助けるとともに、長く続けることで安定した状態をめざせるお薬として使われています。
ただし、使い方には個人差があるため、医師の指導のもとでの服用が大切です。
*1参考:カナグルQ&A|田辺三菱製薬
*2参考:カナグル錠 添付文書
*3参考:新規SGLT2阻害薬カナグリフロジン水和物 (カナグル® 錠100 mg)の薬理学的特性および臨床試験成績|日本薬理学会誌
*4参考:カナグルQ&A|田辺三菱製薬
カナグルの副作用

カナグルは、血糖値のコントロールをサポートする薬として医療機関で使われていますが、すべての人に同じように合うとは限りません。
体質や体の状態によっては、思わぬ症状があらわれることもあり、使用を検討するうえで「副作用」について知っておくことはとても大切です。
以下では、カナグルに関連して報告されている主な副作用や注意が必要な点を紹介します。
一般的な副作用
カナグルは、体質や体の状態によっては副作用があらわれることもあります。
カナグルの 副作用 | 原因 | 発症頻度 |
---|---|---|
低血糖 | SGLT2阻害による尿中へのグルコース排泄が進み、血糖が過度に低下するため | 4.8% |
頻尿・多尿 | 尿中グルコースの浸透圧利尿作用により尿量が増加。糖とナトリウムの排泄が水分を伴って排出されるため | 1.8%(頻尿) 0.3%(多尿) |
口渇 | 浸透圧利尿による体液量減少から脱水が進行し、喉の渇きを感じやすくなるため | 0.7% |
尿路感染症 | 尿に糖が排出されることで、雑菌が繁殖しやすくなるため | 2.3%(尿路感染) 0.8%(膀胱炎) |
性器真菌感染症 | 尿中グルコース増加が性器周辺の微生物(カンジダなど)の増殖を促し、真菌感染を起こしやすくするため | 1%未満 |
体位性めまい | 浸透圧利尿による脱水と循環血液量減少から血圧が低下し、立ち上がり時に脳への血流が一時的に不足するため | 0.4% |
脱水 | 浸透圧利尿作用で体内の水分が多く失われ、適切な水分補給が行われない場合に体液量が低下するため | 0.1% |
ケトアシ ドーシス | 過剰なグルコース排泄で相対的にインスリン作用が不足し、代償的に脂肪酸代謝が亢進してケトン体産生が増加するため | 0.1% |
参考:カナグル錠 添付文書
頻度には個人差があり、すべての方に当てはまるわけではありませんが、どのような変化が起こりうるかを知っておくことは大切です。
上記のような副作用と発症頻度を理解し、体調に異変を感じたら、早めに医療機関へ相談してください。
重篤な副作用
カナグルを服用すると、稀に以下のような重篤な副作用を発症する場合があります。
カナグルの副作用 | 原因 | 発症頻度 |
---|---|---|
脳梗塞(脳卒中) | 浸透圧利尿による脱水で血流が減少し、脳の灌流不足が生じる | 0.17% |
狭心症 | 脱水と血圧低下により冠動脈への血流が不足する | 0.07% |
心筋梗塞 | 脱水と血圧低下が冠動脈プラーク不安定化や血栓形成を促す | 0.07% |
糖尿病性 ケトアシドーシス | 過剰な尿中グルコース排泄でインスリン作用が相対的に低下し、脂肪代謝が亢進してケトン体が増加する | 0.02% |
腎盂腎炎 | 尿中グルコース濃度上昇で細菌が繁殖しやすくなり、上行性感染を起こす | 約0.1% |
外陰部・会陰部の 壊死性筋膜炎 | 尿中グルコース増加による高糖環境が微生物増殖を促して組織壊死を引き起こす | 頻度不明 |
敗血症 | 尿路感染症などの感染が全身に拡大し、脱水や循環動態異常が重症化を招く | 頻度不明 |
参考:カナグル錠 添付文書
上記のような重篤な副作用が起こることはまれですが、体に大きな影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。
服用中は定期的に医師のもとで検査を受けながら、いつもと違う症状に気づいたときは、無理せず早めに相談するようにしましょう。
カナグルの服用で副作用が出た際の対処法
カナグルを服用している間に気になる症状があらわれた場合は、自己判断をせず、まずは服用を中止し、できるだけ早く医療機関を受診してください。
カナグルの副作用 | 対処法 |
---|---|
低血糖 | ・速やかにブドウ糖10~20g*1(または砂糖10~20g、糖質を含む食品・飲料)を摂取し、症状改善後も継続的に血糖をモニター ・医師へ相談し、必要に応じて他の降下薬(SU薬・インスリン)の減量を検討 |
脱水 頻尿 口渇 めまい | ・頻尿・口渇・めまい等の症状に注意し、普段の水分摂取量に加えて1日約500mL程度*2の水分を追加補給 ・強いめまいや立ちくらみがある場合は安静にして横になり、ふらつきが続く場合は受診 ・降圧薬(利尿薬含む)併用時は過度の血圧低下に注意し、医師に報告 |
尿路感染症 性器真菌感染症 | ・排尿時痛、残尿感、頻尿、性器のかゆみ・異常分泌物などの症状が出たら速やかに泌尿器科または婦人科受診 ・陰部を清潔に保ち、通気性の良い下着を使用 |
ケトアシドーシス | ・悪心・嘔吐・腹痛・過度な口渇・呼吸困難・倦怠感・意識障害などを認めたら、血中または尿中ケトン体測定のうえ直ちに医療機関受診 ・医師の判断でカナグルの投与中止を検討(1型糖尿病患者ではインスリンは中断しない) |
体位性めまい 失神 | ・ゆっくり起立し、立ちくらみが強い場合は座位・臥位で安静 ・十分な水分・塩分補給を行い、改善しない場合は医師受診 |
*2参考:「カナグル投与中の脱水の予防法及び注意は?」カナグルQ&A|田辺三菱製薬
上記のような副作用は、いずれも軽微に見えても放置すると重篤化する可能性があります。
異常を感じた時点で必ずかかりつけ医または専門医を早急に受診し、自己判断で中断や減量を行わないようにしてください。
カナグルの効果を実感するための3つのポイント
カナグルを服用するなら、特性を理解し、日常生活のなかでうまく付き合っていくことが大切です。
薬のはたらきには個人差がありますが、いくつかのポイントを意識することで、より自分の体に合った形で実感しやすくなることもあります。
以下では、カナグルの作用を生活の中で活かすために知っておきたい3つのポイントを紹介します。
1日1回1錠を朝食前、または朝食後に服用する
カナグルは、1日1回1錠を朝食の前後どちらかのタイミングで飲むように決められている薬です。
正しい服用方法により、薬のはたらきが1日を通して安定し、血糖値のコントロールをサポートしやすくなります。
実際の試験でも、朝に飲むことで尿に出る糖の量が24時間しっかり保たれていた*1という結果があり、添付文書にも「朝食前または朝食後」*2と記載されています。
毎日同じ時間帯に飲む習慣をつけることで、効果のばらつきを抑え、飲み忘れも防ぎやすくなります。
続けやすさの面でも、朝のタイミングでの服用がおすすめです。
*1参考:「服用のタイミングを昼か夜に変えてもよいか?朝服用の理由は?」カナグルQ&A|田辺三菱製薬
*2参考:カナグル錠 添付文書
市販や通販は避けて医療機関で処方してもらう
カナグルは、2型糖尿病やその合併症の治療に使われるお薬で、強い作用があるため、使い方には十分な注意が必要です。
とくに腎機能が低下している方や、脱水が心配される場合、また1型糖尿病の方には使用できない*とされています。
服用中は、血液検査や尿検査などで体の状態をこまめに確認することが、安全に続けるためのポイントです。
また、インターネットや個人輸入での購入は、成分にばらつきがあったり、思わぬ副作用につながったりするおそれがあるため避けましょう。
POINT
インターネットや個人輸入での購入のリスク
- 日本国内で「品質・有効性・安全性」が確認されていない
- 偽造医薬品や成分異常の混入しているおそれがある
- 虚偽・誇大広告による誤用の危険性がある
- 不衛生な製造・保管環境により、変質した製品が流通している可能性がある
- 正規のメーカー品を装う偽物を購入するおそれがある
- 副作用や不具合の対処方法が不明瞭である
安心して治療を続けるためには、必ず医師の診察を受け、処方を受けたうえで正しく使うことが大切です。
*参考:カナグル錠 添付文書
自己判断で用量を変更しない
カナグルは、1日1回100 mg*1という決められた量で服用することが、安全に使い続けるうえで大切です。
自己判断で量を増やしたり減らしたりすると、本来の治療効果が得られず、副作用のリスクが高まるおそれがあります。
カナグルは尿中に糖を排出する作用により、低血糖(4.8%)、脱水(0.1%)*2、腎臓への負担などの副作用が起こることがあるため注意が必要です。
また、まれに代謝のバランスが崩れ、ケトアシドーシスという重い症状が起こることもあるため、体調の変化をしっかり確認しながら服用を続けることが重要です。
カナグルは、決められた量を毎日きちんと飲むことで、24時間を通じて腎臓での糖の再吸収を抑制し、安定した血糖コントロール効果が期待されます。
カナグルの本来の効果を引き出すためにも、必ず医師の指示に従い、飲み方を自己判断で変えないようにしましょう。
*1参考:カナグル錠 添付文書
*2参考:カナグル適正使用ガイド|田辺三菱製薬
カナグルを服用する際の注意点
カナグルを安全に使い続けるためには、飲み方や日常生活での過ごし方など、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
思わぬ体調の変化を防ぐためにも、事前に注意点を把握しておくことが大切です。
以下では、カナグルを服用するうえで意識しておきたい注意点について解説します。
水分補給を徹底する
カナグルを服用しているあいだは、体の中の糖と一緒に水分も尿から出やすくなるため、のどが渇きやすくなったり、トイレが近くなったりすることがあります。
とくに飲み始めの時期は、体から出ていく水分が多くなりやすいため、脱水を防ぐためにもこまめな水分補給が大切です。
脱水が進むと、血液が濃くなり血栓ができやすくなるといったリスクもあるため、注意が必要です。
尿の色が濃くなる、急に体重が減る、立ちくらみがあるなどの症状は、体が水分不足を知らせているサインかもしれません。
水分補給の目安としては、いつもの飲み物に加えて、無糖の水やお茶などを1日あたり500mL*ほど意識して摂取するのがおすすめです。
とくに、運動の前後、入浴の前後、就寝前など、体から水分が失われやすいタイミングには積極的に水分を補いましょう。
また、飲み物の選び方にも注意が必要で、経口補水液や水、ノンカフェインのお茶などが適しています。
一方、コーヒーやアルコールなど利尿作用がある飲み物は脱水を悪化させる可能性があるため控えめにしましょう。
発熱や下痢、吐き気などで体調を崩したときは、医師に相談したうえで休薬し、しっかり水分をとるようにしてください。
心配なことがあれば、すぐに医療機関に連絡しましょう。
*参考:「カナグル投与中の脱水の予防法及び注意は?」カナグルQ&A|田辺三菱製薬
低血糖のリスクがある
カナグルは、腎臓で糖の再吸収を抑えることで血糖値を下げる薬ですが、併用する薬によっては低血糖が起こることがあります。
とくに、インスリンや一部の糖尿病薬*と一緒に使っている方は注意が必要です。
もし、めまいや動悸、冷や汗、手足のふるえなど、低血糖が疑われる症状が出た場合は、意識があるうちにブドウ糖や甘い飲み物をとり、様子をみましょう。
症状が改善しない場合や意識がもうろうとしているときは、すぐに救急車を呼んでください。
ふだんから血糖値をこまめにチェックし、不安なことがあれば主治医と相談することが大切です。
血糖値の変動や低血糖症状がある場合は、医師が薬の量や併用薬の調整を行います。
自身での薬の量や服用タイミングの変更は避け、必ず医師の指示に従ってください。
食事管理が必要である
カナグルを服用していると、体の外に出ていく糖の量が1日あたり約240~400 kcalにのぼるとされており、その分、体内に取り込まれるカロリーが少なくなります。
SGLT2阻害薬の作用によって糖が体の外に出ると、エネルギーが失われたと感じて、体が自然に食欲を高めることがあると考えられています。
そのため、日々の食事内容や量に気を配ることが大切だとされています。
服用中は「知らず知らずのうちに食べ過ぎていないか」を意識し、間食や糖質のとりすぎを避けるなど、日々の食事管理が大切になります。
薬のはたらきをしっかり活かすためにも、食事とのバランスを整えていきましょう。
カナグルの服用がおすすめな人
カナグルは2型糖尿病治療薬ですが、血糖降下作用に加えて体重減少やむくみ改善などの効果が期待できます。
腎機能の低下や心血管リスクを抱える糖尿病の方、既存の治療に十分な効果が見られない方、さらに肥満やむくみに悩む方にとって、メリットが大きい治療法の選択肢です。
POINT
カナグルの服用がおすすめな人
- 2型糖尿病で慢性腎臓病(CKD)を合併する患者
- 心血管疾患既往または心血管リスクの高い2型糖尿病患者
- メトホルミン単独で十分な血糖コントロールが得られない患者
- 過体重・肥満の2型糖尿病患者で減量を希望する人
※使用の可否や進め方は個人により異なるため、必ず医師の診断と指導のもとで使用してください。
参考:5 章 血糖降下薬による治療 (インスリンを除く)|糖尿病診療ガイドライン 2024
参考:SGLT2阻害剤「カナグル®錠100mg」について日本における2型糖尿病を合併する慢性腎臓病の適応追加承認を取得|田辺三菱製薬
ただし、使用の可否や進め方は人によって異なるため、あくまでも医師の判断が大切です。
服用を検討する際は、主治医とよく相談しながら、自身の体の状態に合わせて治療方針を決めていきましょう。
カナグルを服用してはいけない人
カナグルは、体へのはたらきが強い薬のため、使用できる方が限られています。
体の状態によっては、思わぬ副作用や重い症状につながるおそれがあるため、あらかじめ慎重な判断が必要です。
禁忌の対象 | 理由 |
---|---|
本剤成分に対する過敏症既往者 | アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応のおそれがあるため |
重症ケトーシス、糖尿病性昏睡/前昏睡 | ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群の管理には輸液・インスリン療法が必要なため |
重症感染症、手術前後、重篤な外傷患者 | 急性期は体液量減少や低血糖リスクが高く、インスリン注射による血糖管理が望ましいため |
高度腎機能障害および透析中患者 | 腎機能低下で薬効が得られず、脱水・電解質異常リスクが高まるため |
妊娠中または妊娠の可能性がある婦人 | 動物試験で胎児・新生児へのリスクが示唆されており、安全性が確立していないため |
授乳婦 | 乳汁移行により乳児への影響が懸念されるため |
参考:カナグル錠 添付文書
上記の禁忌の対象者は、PMDAの適正使用ガイドや添付文書にも記載されている内容です。
カナグルを使い始める前には、医師が体の状態やこれまでの病歴などを詳しく確認し、問題がないと判断されたうえで処方されます。
【比較】カナグルと他のダイエット薬(フォシーガ・マンジャロ等)の違い
カナグルとマンジャロ、フォシーガの違いは以下のとおりです。
項目 | カナグル | マンジャロ | フォシーガ |
---|---|---|---|
有効成分 | カナグリフロジン | チルゼパチド | ダパグリフロジン |
作用機序 | SGLT2を選択的に阻害し、腎近位尿細管でのグルコース再吸収を抑制。腎保護作用も有する | GLP-1/GIPの二重に作用 | SGLT2を選択的に阻害し、グルコース・ナトリウム再吸収を抑制。心保護・腎保護作用も有する |
効果 | 血糖値低下、食欲抑制、腎保護、ナトリウム利尿 | 血糖値降下・強力な食欲抑制 | 血糖値低下、心不全・慢性腎臓病の進行抑制 |
投与方法 | 1日1回経口 | 皮下注射 2.5mg, 5mg, 7.5mg, 10mg | 1日1回経口 |
開始用量 | 100mg/日 | 2.5mg〜/週 | 5mg〜/日 |
最大用量 | 100mg/日 | 15mg/週 | 10mg/日 |
使い方 | 1日1回1錠を毎朝服用 | 週に1回の注射 | 1日1回1錠を服用 |
主な副作用 | 低血糖、脱水、尿路・性器感染、ケトアシドーシス、頻尿など | 悪心・嘔吐・下痢・便秘、注射部位反応など | 尿路/性器感染、頻尿、脱水など |
参考:医療用医薬品 : フォシーガ
参考:医療用医薬品 : マンジャロ
薬にはそれぞれ異なる特徴やはたらきがあり、合う・合わないも人によって異なります。
どの治療を選ぶかは、体の状態や生活スタイルに合わせて、医師とよく相談して決めることが大切です。
また、飲み始めてから体調に変化を感じたときは、我慢せず、早めに医師や薬剤師に相談しましょう。
他のSGLT2阻害薬(フォシーガ、ルセフィ等)との違い
カナグルとルセフィ、フォシーガの違いは以下のとおりです。
項目 | カナグル | ルセフィ | フォシーガ |
---|---|---|---|
有効成分 | カナグリフロジン | ルセオグリフロジン | ダパグリフロジン |
作用機序 | 腎臓で糖の再吸収を抑制し、尿に糖を排出 | 腎臓で糖の再吸収を抑制し、尿に糖を排出 | 腎臓で糖の再吸収を抑制し、尿に糖を排出 |
効果 | 血糖値降下、食欲抑制、腎臓保護、余分な水分の排出 | 血糖値降下、食欲抑制、心不全リスク低減可能 | 血糖値降下・食欲抑制 |
投与方法 | 1日1回経口 | 1日1回経口 | 1日1回経口 |
開始用量 | 100mg〜/日 | 2.5 mg/日 | 5mg〜/日 |
最大用量 | 100mg/日 | 5 mg/日 | 10mg/日 |
使い方 | 1日1回1錠を毎朝服用 | 1日1回1錠を服用 | 1日1回1錠を服用 |
主な副作用 | 頻尿・多尿、尿路/性器感染、低血糖、脱水など | 頻尿、尿路・性器感染症、脱水、口渇 | 尿路/性器感染、頻尿、脱水など |
参考:医療用医薬品 : フォシーガ
参考:医療用医薬品 : ルセフィ
カナグルに限らず薬の服用中は、必ず医師の指示に従って服用し、自己判断で量を増やしたり中止したりしないようにしましょう。
体に合わないと感じた場合や、副作用と思われる症状があらわれたときは、早めに医療機関に相談することが大切です。
GLP-1作動薬(リベルサス、マンジャロ等)との違い
カナグルとGLP-1作動薬(リベルサス、マンジャロ等)との違いは、以下のとおりです。
項目 | SGLT2阻害薬(カナグル) | GLP-1作動薬(リベルサス, マンジャロなど) |
---|---|---|
主な作用部位 | 腎臓(近位尿細管) | 膵臓、胃、小腸、視床下部 |
作用機序 | 腎臓で糖の再吸収を抑制し、尿に糖を排出 | GLP-1の働きを強めてインスリン分泌、グルカゴン抑制、胃排出遅延、食欲抑制 |
血糖降下様式 | インスリン非依存的 | インスリン依存的(血糖依存的) |
体重への影響 | 糖と水分の排泄による体重減少 | 胃排出遅延および食欲抑制による体重減少 |
投与頻度 | 1日1回経口 | リベルサス:1日1回経口 マンジャロ:週1回皮下注射 |
参考:医療用医薬品 : リベルサス
参考:医療用医薬品 : マンジャロ
SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は、併用されることもあります。
それぞれ異なるはたらきを持ち、SGLT2阻害薬は尿から糖を排出する仕組み、GLP-1作動薬は食欲の調整や血糖の安定に関わる作用が知られています。
治療法の選択にあたっては、腎機能の状態や体重への配慮、注射への抵抗感などもふまえ、主治医とよく相談しながら自分に合った方法を見つけていくことが大切です。
他の薬との併用は可能?
カナグルとマンジャロは、異なる仕組みで血糖値の管理をサポートする薬として、併用が検討されることがあります。
カナグルは腎臓から糖を排出しやすく*1し、マンジャロはGIP/GLP-1受容体に作用してインスリン分泌促進、胃排出遅延、食欲抑制などの働き*2があります。
一部の海外臨床データでは、こうした併用により心血管イベントや腎機能低下のさらなる抑制が見られた例*3もありますが、低血糖や脱水、消化器症状のリスクが高まる可能性もあるため注意が必要です。
併用を考える際には、腎臓・肝臓・心臓の機能などをふまえた評価や、血糖・体重・水分バランスのこまめなチェックが大切です。
万が一、発熱や吐き気があるときは、無理をせず医師に相談しましょう。
*1参考:医療用医薬品 : カナグル
*2参考:医療用医薬品 : マンジャロ
*3参考:GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の併用 糖尿病患者の心臓病と腎臓病に対する高い予防効果を確認 GLP-1RAは肥満関連がんのリスクも低下|糖尿病リソースガイド
カナグルに関するよくある質問
以下に、カナグルについてよくある質問とその回答をまとめました。
当院の医療ダイエットにかかる料金
当院ではマンジャロやリベルサスなどのGLP-1ダイエット薬や内服薬など、あらゆる医療ダイエット薬を処方しています。
当院で取り扱っている治療薬は、以下のとおりです。
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医療薬名 | 回数 | 料金(税込) |
---|---|---|
マンジャロ 2.5mg | 4本(4週分) | 24,031円〜25,840円 |
マンジャロ 5.0mg | 4本(4週分) | 38,558円〜41,460円 |
マンジャロ 7.5mg | 4本(4週分) | 53,094円〜57,090円 |
マンジャロ 10mg | 4本(4週分) | 67,620円〜72,710円 |
オゼンピック 2.0mg | 1本 | 20,832円〜22,400円 |
リベルサス 3mg | 30錠(30日) | 7,344円〜9,180円 |
リベルサス 7mg | 30錠(30日) | 13,936円〜17,420円 |
リベルサス 14mg | 30錠(30日) | 20,520円〜25,650円 |
ルセフィ5.0mg | 30錠(30日) | 13,464円〜16,830円 |
フォシーガ10mg | 30錠(30日) | 13,936円〜17,420円 |
カナグル100mg | 30錠(30日) | 11,112円〜13,890円 |
メトホルミン500mg | 60錠(30日) | 4,688円〜5,860円 |
防風通聖散 | 60錠(30日) | 5,632円〜7,040円 |
※診察料:1,480円
ダイエットでお困りなら当院のオンライン診療まで
「ダイエットをがんばっているのに思うように体重が減らない」「リバウンドを繰り返してしまう」などのお悩みをお持ちの方は、医療の力を取り入れてみるのも一つの方法です。
当院では、糖尿病治療薬として承認されているカナグルを含むSGLT2阻害薬を含む選択肢から提案し、医師が一人ひとりの体質や生活習慣に合わせて安全に体重管理をサポートいたします。
オンライン診療なので、ご自宅から無理なく治療を始められます。無理せず健康的に体重を落としたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
※自由診療(適応外使用)の場合、国の『医薬品副作用被害救済制度』の対象とならない可能性があります。