「オゼンピックとマンジャロはどんな違いがある?」
「自分に合っているのはオゼンピックとマンジャロどっち?」
近年では、医療ダイエットとして「オゼンピック」や「マンジャロ」などのGLP-1受容体作動薬が注目されています。
しかし、違いがわからず自分に合っているものを選べないとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、そんな不安や疑問に寄り添いながら、オゼンピックとマンジャロの違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
※この記事は、消費者庁や国民生活センター・厚生労働省の発信する情報を基に、作成しています。
※「総額表示」の義務付けに則り、税込価格にてご紹介しています。
※本記事で紹介している施術は保険が適用されず、自費診療です。
※自由診療(適応外使用)の場合、国の『医薬品副作用被害救済制度』の対象とならない可能性があります。
ONE CLINIC 恵比寿のGLP-1ダイエット | |
治療薬 | マンジャロ 2.5mg マンジャロ 5mg マンジャロ 7.5mg マンジャロ 10mg オゼンピック 2.0mg リベルサス3mg リベルサス7mg リベルサス14mg |
価格 | 7,344~72,710円 GLP-1の料金を見る |
解約について | 定期便はいつでも解約可能 定期便の解約手数料なし |
診察方法 | オンライン診療 詳細を見る |
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オゼンピックとマンジャロについて
オゼンピックやマンジャロという名前を聞いたことがあっても、それぞれの違いや特徴まではよく知らないという方もいらっしゃるでしょう。
どちらも医療ダイエットに使われる注目の薬ですが、作用の仕組みや適している人には違いがあります。
以下では、まずオゼンピックとマンジャロそれぞれの基本的な情報から整理していきます。
GLP-1受容体のみに作用するオゼンピック
オゼンピックは、血糖値の調整をサポートする注射薬で、もともと2型糖尿病の治療薬として使われています。
血糖値が高いときにインスリンの分泌を助け、食後の満腹感を持続させることで、自然と食欲を抑える働きもあります。
週1回*の注射で使いやすく、体重管理や心血管リスクの低減にもつながる可能性がある点も特徴です。
副作用としては、吐き気や胃の不快感が出ることもありますが、多くは時間とともに軽減するとされています。
オゼンピックを利用する際は、体調や目的に合わせて医師とよく相談し、正しく使うことが大切です。
*参考:医療用医薬品 : オゼンピック
GLP-1とGIPの二重に作用するマンジャロ
マンジャロ(チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という2つのホルモンの働きを同時に活性化するタイプの注射薬で、もともとは2型糖尿病の治療薬として開発されました。
血糖値をコントロールしながら、食欲を抑え、体重管理にもつながる可能性があると注目されています。
海外の試験では、血糖値を約1.9~2.3%下げ、体重も7~12kg減少*したというデータがあり、オゼンピック(セマグルチド)と比較して、より大きな体重変化が認められたとの報告があります。
副作用としては、吐き気や下痢などが投与初期に見られますが、用量を段階的に調整することで対応できることが多いとされています。
現在は日本でも週1回の自己注射薬として承認されており、医師の管理のもとで使用が検討されます。
*参考:「マンジャロ(チルゼパチド)とセマグルチドを比較したSURPASS-2試験の結果は?」マンジャロ (チルゼパチド)|Lilly Medical
オゼンピックとマンジャロの違いは?

オゼンピックとマンジャロは、どちらも週1回の注射で使えるGLP-1受容体作動薬として注目されていますが、以下のような違いがあります。
項目 | オゼンピック | マンジャロ |
---|---|---|
作用機序 | ・インスリンを増やす ・グルカゴンを減らす ・胃の動きをゆっくりにする ・食欲を抑える | ・GIPとGLP-1の両方に働く ・より強力にインスリンを増やす ・さらに強く食欲を抑える ・脂肪の代謝も改善 |
臨床効果 | ・HbA₁c*1低下 └ 約1.3~1.8%(40~56週) ・体重減少 └約3.6~4.3kg(30~56週) ・心血管イベント*2リスク低減 └26%(HR 0.74) | ・HbA₁c*1低下 └約1.87~2.30%(40週) ・体重減少 └約7.0~11.7kg(40週) 肥満試験で最大24.5%(約29kg) |
投与方法・用量 | 週1回皮下注射 0.25mg, 0.5mg, 1.0mg | 週1回皮下注射 2.5mg, 5mg, 7.5mg, 10mg, 12.5mg, 15mg |
価格相場 | 20,832円〜 ※ONE CLINICの場合 | 24,031円〜 ※ONE CLINICの場合 |
主な副作用 | 悪心、下痢、便秘、嘔吐など | 悪心、下痢、便秘、嘔吐など |
*参考:医療用医薬品 : マンジャロ
それぞれの特徴を理解することで、自分に合った選択肢を見つけやすくなります。
以下では、各違いを具体的に確認していきましょう。
※1 過去1~2ヵ月の血糖値の平均値
※2 心筋梗塞や脳卒中など
作用機序の違い
オゼンピックとマンジャロはいずれも血糖値や体重にアプローチする薬ですが、体内での働き方には明確な違いがあります。
オゼンピックのマンジャロの作用機序の違いは、以下のとおりです。
項目 | オゼンピック | マンジャロ |
---|---|---|
作用の仕組み | GLP-1というホルモンに似た薬で、血糖を下げるためにインスリンを増やし、食欲を抑える | GLP-1に加えてもう一つのホルモンGIPも活性化し、インスリンをもっと増やし、さらに強く食欲を抑える |
働くホルモンの数 | 1種類(GLP-1のみ) | 2種類(GLP-1とGIPの両方) |
インスリン分泌促進効果 | 血糖値が高いときにインスリンを出しやすくする | GLP-1とGIPの両方の働きでインスリン分泌がより強力に促される |
*参考:医療用医薬品 : マンジャロ
まずは、両者の作用機序の違いを確認していきましょう。
オゼンピックの作用機序
オゼンピックは、体内のGLP-1というホルモンに似た働きをする注射薬で、血糖値のコントロールや食欲の抑制に作用します。
血糖値が高いときだけインスリンの分泌を助け、逆に血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑えることで、自然に血糖値を整える仕組みです。
また、胃の動きをゆるやかにして満腹感を持続させることで、食事量のコントロールにもつながります。
分解されにくく長く体内にとどまるよう工夫されており、週1回の注射で安定した効果*が期待されます。
*参考:作用機序|MSD
マンジャロの作用機序
マンジャロは、GLP-1とGIPという2つのホルモンに同時に働きかける初の注射薬で、2型糖尿病の治療薬として開発されました。
血糖値が高いときにインスリンの分泌を強く促し、血糖を上げるグルカゴンを抑えることで、より細やかな血糖コントロール*が期待されています。
また、満腹感を高める作用に加え、脂肪の燃焼やレプチン(満腹ホルモン)の分泌を助ける働き*もあり、体重の減少にもつながるとされています。
構造の工夫により、週1回の注射で安定した効果を持続できるよう設計された薬剤です。
*1参考:「マンジャロ(チルゼパチド)の作用機序は?」マンジャロ (チルゼパチド)|Lilly Medical
*2参考:GIP は過食・肥満・糖尿病を改善することを解明:レプチン-満腹神経系を活性化する新規インクレチン治療の確立
臨床効果の違い
オゼンピックとマンジャロは、いずれも血糖値や体重に対する改善が期待できる薬ですが、臨床試験では効果に差が見られています。
項目 | オゼンピック | マンジャロ |
---|---|---|
HbA₁c低下量 | −1.88 % | −2.14 % (5 mg) −2.43 % (10 mg) −2.37 % (15 mg) |
体重減少量 | −5.3 kg | −6.8 kg (5 mg) −8.8 kg (10 mg) −9.7 kg (15 mg) |
MACEリスク低減効果 | HR 0.76(95%CI 0.62–0.92) ※主要CVOT(SUSTAIN 6) | 心血管イベント増加は認められず |
以下に、主な臨床試験データを比較できる表をまとめました。
オゼンピックの臨床効果
オゼンピックは、週1回の注射で血糖値と体重の両方にアプローチできる治療薬です。
海外の臨床試験(SUSTAINシリーズ)では、投与後24~56週間でHbA₁cが平均1.3~1.8%下がり、体重も約4〜6kg*1減少したという結果が示されています。
さらに、心血管リスクの高い方を対象にした試験では、重大な心血管イベントの発生率を26%*2減らしたという報告もあり、血糖や体重だけでなく心臓の健康もサポートできる可能性があるとされています。
*1参考:Efficacy and safety of once-weekly semaglutide 1.0mg vs once-daily liraglutide 1.2mg as add-on to 1-3 oral antidiabetic drugs in subjects with type 2 diabetes (SUSTAIN 10)|Pub Med
*2参考:「セマグルチド」が心血管イベント発生リスクの高い2型糖尿病患者の主要な心血管イベントリスクを26%低下|糖尿病リソースガイド
マンジャロの臨床効果
マンジャロ(チルゼパチド)は、GLP-1とGIPの2つのホルモンに作用する新しい注射薬で、血糖値と体重の両方に高い改善効果が期待されています。
たとえば、2型糖尿病患者を対象としたSURPASS-1試験*1では、5~15mgの投与でHbA₁cが平均1.87~2.07%低下し、体重も7.0~9.5kg減少したと報告されています。
SURPASS-2*2では、オゼンピック(セマグルチド)1mgと比較しても、すべての用量で血糖・体重ともにより大きな改善が見られています。
さらに、肥満の方を対象にしたSURMOUNT-3試験では、15mg投与群で体重が平均24.5%(約29kg)減少し、従来の生活介入のみの群を大きく上回る結果となりました。
上記のような試験結果から、マンジャロは用量に応じて強力な効果が見込まれる薬として注目されています。
*1参考:tirzepatide、強力な血糖コントロール改善と減量効果/Lancet|Care Net
*2参考:「マンジャロ(チルゼパチド)とセマグルチドを比較したSURPASS-2試験の結果は?」マンジャロ (チルゼパチド)|Lilly Medical
投与方法・用量の違い
オゼンピックとマンジャロはいずれも週1回の皮下注射で使用しますが、使用を始める際の投与量や増量のステップには違いがあります。
項目 | オゼンピック*1 | マンジャロ*2 |
---|---|---|
開始用量 | 0.25 mg | 2.5 mg |
維持用量 | 0.5 mg | 5 mg |
増量ステップ | 4週後に0.5 mgへ増量 | 4週後に5 mgへ増量 |
最大用量 | 1.0 mg | 15 mg |
投与頻度 | 週1回皮下注射 | 週1回皮下注射 |
*2参考:マンジャロ®皮下注 2.5mg アテオスに係る医薬品リスク管理計画書|日本イーライリリー株式会社
体へのなじませ方や効果の出方、安全性にも関わるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。
以下では、それぞれの投与方法と用量の違いについて紹介します。
オゼンピックの投与方法・用量
オゼンピックは、週に1回、決まった曜日に自分で注射するタイプのGLP-1受容体作動薬です。
最初は体を慣らすために、0.25mgを4週間続けて使用し、その後は必要に応じて0.5mg、さらに最大で1.0mg*1まで段階的に増やしていきます。
少しずつ用量を増やすことで、薬の血中濃度を安定させながら、吐き気やお腹の不調といった消化器の副作用を軽減できることが、臨床試験でも確認されています。
注射する場所は、腹部・太もも・腕の外側などを毎回ローテーションする*2ことが推奨されており、保存方法にも注意が必要です。(冷蔵保存・凍結不可など)
医師の指導のもと、正しく使うことで、安全かつ安定した効果が期待できます。
*1参考:オゼンピック皮下注 2mg|ノボノルディスク ファーマ株式会社
*2参考:オゼンピック皮下注2mgを正しく使うために|ノボノルディスク ファーマ株式会社
マンジャロの投与方法・用量
マンジャロ(チルゼパチド)は、週1回の皮下注射で使う薬で、治療の始めは2.5mgを4週間投与*1し、体を慣らしながら副作用を抑えていきます。
その後は効果に応じて、4週間ごとに2.5mgずつ増量し、最大で15mg*1まで調整可能です。
注射は毎週同じ曜日に行い、オゼンピックと同様、腹部・太もも・腕の外側など部位をローテーションします。
72時間以上*2あいた場合は、すぐに注射し、次は予定通りの曜日に戻すのが基本です。
安全に効果を得るためには、腎機能や膵炎リスクにも注意しながら、医師の管理のもと段階的に進めることが大切です。
*1参考:審議結果報告書|PMDA
*2参考:「マンジャロ(チルゼパチド)の投与を別の日に変更してもよいか?」マンジャロ (チルゼパチド)|Lilly Medical
料金相場の違い
オゼンピックやマンジャロは保険適用外の自由診療として処方されるケースが多く、クリニックごとに費用設定が異なります。
当院でのオゼンピックとマンジャロの価格は、以下のとおりです。
項目 | オゼンピック | マンジャロ |
---|---|---|
料金(税込) | オゼンピック 2.0mg └20,832円〜22,400円 | マンジャロ 2.5mg └24,031円〜25,840円 マンジャロ 5.0mg └38,558円〜41,460円 マンジャロ 7.5mg └53,094円〜57,090円 マンジャロ 10mg └67,620円〜72,710円 |
*クリニックにより費用は異なります。
以下では、各料金相場について詳しく解説します。
オゼンピックの料金相場
当院では、オゼンピック2.0mgペンを自由診療で取り扱っており、1本あたりの価格は20,832円~22,400円です。
さらに、初回の診察料が1,480円、注射針や消毒綿を含むクール便での配送費が2,000円、通常配送料は350円です。
定期購入に関しては、解約手数料などは設定されていないため、無理なく継続しやすいのも特徴です。
オゼンピックの費用は、クリニックにより異なるため事前に確認しておきましょう。
利用を検討される際は、事前に医師との相談をおすすめします。
マンジャロの料金相場
マンジャロは自由診療での処方が一般的で、用量に応じて費用が異なります。
当院では、月4本(4週間分)を1セットとして、以下の価格帯で提供されています。
POINT
当院のマンジャロの料金(税込)
- 2.5mg:24,031~25,840円/月
- 5mg:38,558~41,460円/月
- 7.5mg:53,094~57,090円/月
- 10mg:67,620~72,710円/月
マンジャロは4週間ごとに2.5mgずつ増量していく使い方が一般的で、効果を見ながら段階的に調整していきます。
当院では、オンライン診療にも対応しており、安定した在庫体制のもと、自宅への配送を受けながら治療を続けることが可能です。
ただし、クリニックにより料金は異なるため、事前に確認することが重要です。
副作用の違い
オゼンピックとマンジャロはいずれもGLP-1関連の注射薬であるため、共通する副作用が見られる一方で、薬の作用の違いにより症状の出方や頻度に差があります。
項目 | オゼンピック | マンジャロ |
---|---|---|
消化器症状 | 吐き気、下痢、便秘、嘔吐、腹部不快感、消化不良、食欲不振など | 吐き気、下痢、便秘、嘔吐、腹痛、腹部膨満感、食欲減退、消化不良など |
低血糖 | 単独投与では頻度は低いが、インスリンやSU薬併用時は注意が必要 | 単独投与では頻度低いが、インスリンやSU薬併用時は注意が必要 |
注射部位症状 | 紅斑、そう痒感など | 痛み、紅斑、そう痒感など |
重大な副作用 | 急性膵炎、胆のう炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸など | 急性膵炎、胆のう炎・胆石症、腸閉塞、胃不全麻痺、過敏症(アナフィラキシー・血管性浮腫)など |
*参考:医療用医薬品 : マンジャロ
とくに使い始めは体が慣れていないため、事前に副作用への理解と備えが大切です。
以下に、代表的な副作用の種類や発現頻度を紹介します。
オゼンピックの副作用
オゼンピックの主な副作用・症状と発症頻度は、以下のとおりです。
副作用 | 症状 | 発症頻度 |
---|---|---|
胃腸障害 | 悪心、下痢、便秘、嘔吐 | 5%以上 |
腹部不快感、消化不良、腹部膨満、上腹部痛、腹痛、おくび | 1〜5%未満 | |
胃食道逆流性疾患、鼓腸、胃炎 | 0.5〜1%未満 | |
胃排出遅延 | 頻度不明 | |
感染症 | 胃腸炎 | 0.5〜1%未満 |
免疫系障害 | 過敏症(発疹、じん麻疹等) | 頻度不明 |
代謝及び栄養障害 | 食欲減退 | 5%以上 |
神経系障害 | 頭痛 | 1〜5%未満 |
浮動性めまい | 0.5〜1%未満 | |
味覚異常 | 頻度不明 | |
眼障害 | 糖尿病網膜症関連事象 | 頻度不明 |
心臓障害 | 心拍数増加 | 頻度不明 |
肝胆道系障害 | 胆石症 | 頻度不明 |
皮膚及び皮下組織 | 血管性浮腫 | 頻度不明 |
全身障害及び投与部位状態 | 疲労、無力症 | 0.5〜1%未満 |
注射部位反応 | 頻度不明 | |
臨床検査 | リパーゼ増加 | 5%以上 |
アミラーゼ増加、体重減少 | 1〜5%未満 | |
血中クレアチンホスホキナーゼ増加 | 0.5〜1%未満 |
多くの場合は、時間の経過とともに症状も緩和されますが、時間が経っても症状が治らない、悪化している場合はすぐに医師に相談してください。
マンジャロの副作用
マンジャロの主な副作用・症状と発症頻度は、以下のとおりです。
副作用 | 症状 | 発症頻度 |
---|---|---|
胃腸障害 | 悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退 | 5%以上 |
腹部膨満、胃食道逆流性疾患、おくび | 1〜5%未満 | |
鼓腸 | 1%未満 | |
低血糖 | 低血糖症状(脱力感、高度空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常等) | 頻度不明 |
急性膵炎 | 嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛 | 0.1%未満 |
胆嚢炎 | – | 頻度不明 |
胆管炎 | – | 0.1%未満 |
胆汁うっ滞性黄疸 | – | 頻度不明 |
アナフィラキシー | – | 頻度不明 |
血管性浮腫 | – | 頻度不明 |
循環器 | 心拍数増加、低血圧、血圧 | 1%未満 |
肝胆道 | 胆石症 | 1%未満 |
眼障害 | 糖尿病網膜症 | 1%未満 |
注射部位 | 注射部位反応(紅斑、そう痒感、疼痛、腫脹等) | 1〜5%未満 |
免疫系 | 過敏症(湿疹、発疹、そう痒性皮疹等) | 1%未満 |
精神神経系 | 味覚不全、異常感覚 | 1%未満 |
臨床検査 | 膵アミラーゼ増加、リパーゼ増加、体重減少 | 1〜5%未満 |
その他 | 疲労 | 1〜5%未満 |
オゼンピック同様、多くの場合は時間の経過とともに症状も緩和されますが、時間が経っても症状が治らない、悪化している場合はすぐに医師に相談してください。
オゼンピックとマンジャロのメリット・デメリット
オゼンピックとマンジャロは、いずれも血糖コントロールや体重管理を目的とした注射薬ですが、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。
選ぶ際には、効果の強さや副作用の出方、価格や通院のしやすさなど、さまざまな観点から比較することが大切です。
以下では、オゼンピックとマンジャロの各メリット・デメリットを紹介します。
オゼンピックのメリット・デメリット
オゼンピックのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・週1回の自己注射で良いため利便性が高い ・食欲抑制を通じた体重減少効果 ・2型糖尿病に対して血糖値改善効果 ・基礎代謝向上、脂肪分解促進がある ・ダイエット目的でも効果が確認された臨床試験*がある ・経口薬と比べて低血糖リスクが低い ・満腹感の持続による間食抑制効果 | ・吐き気、嘔吐、下痢、便秘などが初期や用量増加時に出やすい ・頭痛や疲労感、めまいなど神経症状が出る場合がある ・注射による痛みを感じることがある ・自由診療の場合は医療費負担が重い |
オゼンピックは、週1回の自己注射で使える手軽さに加え、血糖値の改善や食欲の抑制、体重減少などの効果が期待できる点が魅力です。
一方で、吐き気や下痢などの消化器症状が出ることもあり、注射の手間や費用、長期的な安全性に関する情報が限られている点は注意が必要です。
使用を検討する際は、医師と相談し、自分の体調やライフスタイルに合っているかどうかを確認したうえで判断することが大切です。
マンジャロのメリット・デメリット
マンジャロのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・強力な体重減少効果がある ・血糖値・HbA1cの優れた改善効果がある ・食欲抑制・満腹感持続効果がある ・心血管・腎臓イベントリスク低減できる ・週1回の自己注射で服薬管理の手間が少ない ・代謝の向上が期待できる ・間食・過食の抑制が期待できる | ・吐き気、下痢、嘔吐、便秘、食欲減退などが高頻度で出やすい ・注射による痛みを感じることがある ・自由診療の場合は医療費負担が重い |
マンジャロは、体重の大幅な減少や血糖コントロールの改善に加え、心血管や腎臓への保護が期待されるなど、多くのメリットを持つ注射薬です。
一方で、吐き気や下痢などの消化器症状が起こりやすく、用量が上がるほど副作用のリスクも高まる傾向があります。
また、費用面の負担や長期的な安全性についても慎重な検討が必要です。
使用を始める際は、必ず医師と相談し、自分の体調や生活習慣に合ったかたちで治療を進めることが大切です。
薬だけに頼らず、食事や運動との組み合わせもあわせて意識しましょう。
オゼンピックとマンジャロ、どちらを選ぶ?

オゼンピックとマンジャロは、いずれも医師の管理下で使用する注射薬であり、体質や目的に応じて適した選択が異なります。
効果や副作用の出方、続けやすさなどをふまえ、自分に合った薬を見極めることが大切です。
以下では、それぞれの薬がどのような人に向いているのかを整理し、選ぶ際の参考になるポイントを紹介します。
オゼンピックの処方が検討されるケース
オゼンピックは、生活習慣の改善だけでは効果が出にくい方や、肥満による健康リスクを抱える方に検討される薬です。
POINT
オゼンピックの処方が検討されるケース
- 2型糖尿病の血糖コントロールが十分にできていない人
- 過体重や肥満による健康リスクを抱えている人
- 食欲や満腹感のコントロールが難しい人
- 医師の指導のもとで継続的な経過観察を受けられる人
*オゼンピックは日本で2型糖尿病治療薬としてのみ承認されています。肥満症治療目的での使用は適応外使用となり、自由診療(全額自己負担)となります。
また、強い食欲や間食のコントロールが難しい方、他のGLP-1製剤で効果が不十分だった方にも適している場合があります。
ただし、副作用や体調変化への注意が必要なため、必ず医師の指導のもとで使用することが大切です。
日本では自由診療となるため、費用面や適応条件も含めて慎重に判断しましょう。
マンジャロの処方が検討されるケース
マンジャロは、生活習慣の改善だけでは体重が十分に減らなかった方や、肥満による健康リスクを抱える方に検討される注射薬です。
POINT
マンジャロの処方が検討されるケース
- BMIが30以上、またはBMI27以上で高血圧・脂質異常症・脂肪肝などの肥満関連合併症を抱える方
- 強い食欲や間食のコントロールが難しい方
- これまで他のGLP-1受容体作動薬で満足できる効果が得られなかった方
- 食事管理や運動が難しい生活環境・身体的事情を抱える方
- 医師の指導のもとで定期的な経過観察を受けられる方
*マンジャロは日本で2型糖尿病治療薬としてのみ承認されています。肥満症治療目的での使用は適応外使用となり、自由診療(全額自己負担)となります。
さらに、強い食欲や間食のコントロールが難しい方、他のGLP-1製剤で効果が出なかった方にも適している可能性があります。
ただし、消化器症状などの副作用もあるため、医師の管理下での使用が必須です。
自由診療である点もふまえ、生活習慣の見直しと併せて慎重に検討しましょう。
両薬剤に共通する「使用できない・注意が必要な人」
オゼンピックとマンジャロは、いずれもGLP-1受容体に作用する注射薬ですが、使用には一定の注意が必要です。
臨床試験や添付文書に基づき、それぞれに「使用できない人(禁忌)」と「慎重に使うべき人(慎重投与)」が明確に定められています。
POINT
オゼンピックとマンジャロが使用できない・注意が必要な人
- 重度の胃腸障害を持つ人
- 膵炎の既往歴や家族歴のある人
- 妊娠中・授乳中の人
- 甲状腺髄様癌の既往歴または家族歴のある人
- 過敏症やアレルギー反応がある人
- 低血糖を起こしやすい人
- 高齢者(70歳以上)
- 慢性腎障害患者
- 重症網膜症既往患者
- 急性胆嚢疾患リスクのある患者
投与を検討する際は、まず禁忌事項を確認したうえで、持病や体質などに応じたリスクを十分に考慮する必要があります。
また、慎重投与に該当する方については、治療中の体調変化をしっかりとモニタリングし、医師の管理のもとで安全に使用することが大切です。
注射が苦手な方には「リベルサス(飲み薬)」という選択肢も
リベルサス(経口セマグルチド)は、GLP-1受容体作動薬としては世界初の飲み薬で、注射が不要という点が特徴の一つです。
自己注射に抵抗がある方や、日常的な手技の負担を避けたい方にも続けやすい選択肢として注目されています。
1日1回、起床後の空腹時に水120mL以下で服用し、その後30分は飲食や他の薬を控える必要があります。
このような細かな手順があるのは、胃の中で有効成分が分解されないようにするためです。
リベルサスには「SNAC(サルカプロザートナトリウム)」という吸収を助ける成分が含まれており、これが胃の中で薬を守りながら吸収を促すためには、胃に何も入っていない状態(水分も最小限)で、一定時間の待機が必要とされています。
リベルサスは、注射薬であるオゼンピックやマンジャロと同じセマグルチドを有効成分としていますが、経口薬は体内への吸収率が低い傾向があるため、効果がやや穏やかになります。
たとえば、日本人対象のネットワークメタアナリシスでは14mgで平均2.6kg*の体重減少にとどまり、注射薬に比べると減量効果は穏やかとされています。
その一方で、費用の面ではリベルサスのほうが自己負担を抑えやすい傾向があります。
注射製剤に比べて薬価が低く、自由診療での使用を検討する際には選択肢の一つとして注目されています。
また、リベルサスはHbA₁c(過去1~2ヵ月の血糖値の平均値)を下げる効果も確認されており、心血管イベント(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクを軽減する可能性も指摘されていますが、効果も注射薬の方がやや高いとされています。
まとめると、リベルサスは「注射は避けたい」「コストを抑えたい」というニーズに適した選択肢ですが、効果の穏やかさや服用ルールの厳しさも考慮したうえで、生活スタイルや目標に応じて医師と相談して選ぶことが大切です。
*参考:日本人2型糖尿病患者における新規GLP-1受容体関連薬の治療効果の違いを明らかに|横浜市立大学
オゼンピックからマンジャロに切り替えるときの用量は?

オゼンピックからマンジャロへの切り替えを検討する場合、単に薬を置き換えるだけではなく、用量や効果の違い、副作用リスクにも注意が必要です。
それぞれの薬の特性をふまえ、適切なスタート用量を選ぶことが、安全かつ効果的な切り替えのポイントとなります。
以下では、主に医療現場で推奨されている切り替え時の用量設定について紹介します。
最も低い用量である週1回2.5mgから開始する
オゼンピックからマンジャロへ切り替える際は、週1回2.5mgの最も低い用量から始めることが推奨されています。
マンジャロがGLP-1とGIPの2つの受容体に作用することで、吐き気や下痢などの消化器症状が出やすいため、体を慣らしながら無理なく治療を進めるためです。
日本の厚生労働省最適使用推進ガイドライン*1およびマンジャロの添付文書では、2.5mgを4週間使用し、その後4週間ごとに2.5mgずつ増量するステップアップ方式が推奨されており、副作用を抑えつつ治療継続率を高める効果が示されています。
オゼンピックとマンジャロでは作用の仕方が異なるため、直接高用量へ移行するのではなく、少量から始めて慎重に増やすことが、安全で効果的な切り替えのポイントとなります。
使用にあたっては、必ず医師と相談のうえで判断してください。
*1参考:最適使用推進ガイドライン チルゼパチド|厚生労働省
自己判断で切り替えてはいけない
オゼンピックからマンジャロへの切り替えには、専門的な判断と医師の管理が不可欠です。
両薬は作用の仕組みや体内での働き方が異なり、自己判断での切り替えは副作用や低血糖などのリスクを高める可能性があります。
マンジャロはGLP-1に加えGIP受容体も刺激するため、副作用が出やすく、副作用を軽減するためにも週1回2.5mgからの低用量スタートが基本です。
いきなり高用量を使うと、副作用が強く出て治療継続が困難になるおそれがあります。
また、インスリン製剤などとの併用では低血糖の危険性が高まる*ため、薬の調整や血糖管理の見直しが必要です。
切り替え後は血糖値や体調を定期的に確認し、用量の調整を行う医師のフォローが重要です。
したがって、安全に使うには、必ず医師と相談のうえで進めることが大切です。
*参考:「インスリン併用時にマンジャロ(チルゼパチド)はインスリンと同タイミングで注射してよいか?」マンジャロ(チルゼパチド)|Lilly Medical
オゼンピックとマンジャロに関するよくある質問
以下に、オゼンピックとマンジャロについてよくある質問とその回答をまとめました。
当院の医療ダイエットにかかる料金
当院ではマンジャロやリベルサスなどのGLP-1ダイエット薬や内服薬など、あらゆる医療ダイエット薬を処方しています。
当院で取り扱っている治療薬は、以下のとおりです。
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医療薬名 | 回数 | 料金(税込) |
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マンジャロ 2.5mg | 4本(4週分) | 24,031円〜25,840円 |
マンジャロ 5.0mg | 4本(4週分) | 38,558円〜41,460円 |
マンジャロ 7.5mg | 4本(4週分) | 53,094円〜57,090円 |
マンジャロ 10mg | 4本(4週分) | 67,620円〜72,710円 |
オゼンピック 2.0mg | 1本 | 20,832円〜22,400円 |
リベルサス 3mg | 30錠(30日) | 7,344円〜9,180円 |
リベルサス 7mg | 30錠(30日) | 13,936円〜17,420円 |
リベルサス 14mg | 30錠(30日) | 20,520円〜25,650円 |
ルセフィ5.0mg | 30錠(30日) | 13,464円〜16,830円 |
フォシーガ10mg | 30錠(30日) | 13,936円〜17,420円 |
カナグル100mg | 30錠(30日) | 11,112円〜13,890円 |
メトホルミン500mg | 60錠(30日) | 4,688円〜5,860円 |
防風通聖散 | 60錠(30日) | 5,632円〜7,040円 |
※診察料:1,480円
ダイエットでお困りなら当院のオンライン診療まで
オゼンピックやマンジャロは、医学的に体重管理をサポートする選択肢として注目されていますが、効果や副作用には個人差があり、正しい使い方には医師の判断が欠かせません。
自己判断での使用や切り替えは思わぬリスクを伴うため、まずは専門医に相談することが大切です。
当院では、ダイエットに悩む方に向けてオンライン診療を実施しており、生活習慣や体調に合わせた治療提案が可能です。
ダイエットでお悩みの方は、医師と一緒に、自分に合った無理のない方法を見つけていきましょう。
※自由診療(適応外使用)の場合、国の『医薬品副作用被害救済制度』の対象とならない可能性があります。